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中国の高温核融合炉、太陽の6倍熱い1億度に到達

中国・安徽省合肥市にある高温核融合炉EASTが、熱核融合で初となるプラズマ温度、1億度を達成した。
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摂氏1500万度となる太陽核の中心部では水素原子が合体して膨大なプラズマエネルギーを放出。その太陽光で地球も温まっている。重力が太陽核より圧倒的に小さい地球上で核融合反応を起こすには、太陽核より約7倍の温度を持つ「炉」が必要だ。

高温核融合炉EAST

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合肥市にある物理科学研究所はEASTで原子を加速させて衝突し、熱核反応に必要な温度を手に入れることに成功した。これからの課題は、原子の融合によって生成された熱プラズマを、そのエネルギーを産業に活用できるほど長く維持することだ。

現在の原子力発電所では大型原子がより小さい要素に崩壊することでエネルギーを得ている。熱核融合の過程で原子の融合の際に放出されるエネルギーは比較できないほど大きい。さらに、高温核融合炉は核廃棄物の代わりに非常に安全なヘリウムを生成する。熱核融合が地球のエネルギー産業における新たな時代になることは明白だ。

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