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なぜ、こうしたウサギを模った観音が作られたか。長谷寺には140匹を超えるウサギが放し飼いにされている。花の寺として知られる長谷寺がなんとか除草剤を用いずに雑草を処理する方法を考えた挙句、12年前からウサギに草刈役をお願いしているという。
ふだん、寺のために働いてくれているウサギへの感謝を示し、同時にインパクトの強いオブジェで檀家減少に悩む寺の活性化を図ろうと、住職の富田宝元さんがウサギ観音の建立を思い付いた。今月3日の除幕式で富田住職は「マーライオンのような観光の目玉になれば」と抱負を語っている。
ウサギは御影石製。おなかに彫刻されているのは長谷寺のご本尊である国指定文化財の十一面観音。暗くなると発光ダイオードで赤く光る眼が強烈なインパクトを放っている。蓄電は太陽光発電で行われており、クリーンだ。