窃盗、密輸、その他の犯罪 ロシアでは何の罪で猫が起訴されるか

ロシアでは、人間だけではなく、猫も公判に参加する。そして時には、猫が有罪と認められることさえある。スプートニクが、2018年に起きた「猫による刑事事件」の概要をご紹介する。
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ノヴォクズネツクからの猫(西シベリアの南部)

ノヴォクズネツクにある裁判所は11月、ある猫について、アパートの部屋と、玩具が保管されていた店舗の倉庫で洪水を起こした罪で有罪と認めた。証人らは、「猫が水を飲もうとして、流し台の上によじ登って蛇口を開けた」後、猫が蛇口を「閉めなかった」と述べていた。猫の飼い主らは、19万5千ルーブル(約33万1千円)の賠償金を玩具店に支払わなければならない。

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バルナウルからの猫(西シベリアの南部)

裁判所は10月、電気メーターの封印を取り外して電気代に関する7万8千ルーブルの債務の発生を招いたとして自身の飼い主らが提訴していた猫について、「無罪と認めた」。飼い主らは、屋根裏に忍び込もうとしていた猫が干渉したことが原因で、誤った値をメーターが示すようになったと主張していた。明らかになったところでは、猫は電気メーターから封印を取り外すことが単にできなかった。そのためには、ニッパーが必要になる。

ノヴォモスコフスクからの猫(トゥーラ州、モスクワから220キロ南)

ノヴォモスコフスクの警察官らは8月、矯正収容所に麻薬を運び込もうと試みた猫を逮捕した。その首輪の中からは、約6グラムのハシシと1.5グラムのアンフェタミンが見つかった。

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明らかになったところでは、この猫は以前、収容所で暮らしていた。猫を自由の身にするため連れて行ったのは元囚人らのうちの1人で、この元囚人が猫を新たな飼い主らに引き渡していた。飼い主らは猫用に特殊な首輪を作り、その中に麻薬を隠した後、収容所の近くで猫を放した。

警察は結局、猫の新たな飼い主らを逮捕し、飼い主らは麻薬の不法販売の罪で起訴された。

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