ロシアで一番有名な女性隠遁者に子犬が贈られる【写真】

10日、シベリア南部、ケメロヴォ州行政府にタイガでたった一人で暮らす女性から援助を乞う通報が入った。通報したのはロシア全土に知られる隠遁者アガフィア・ルィコヴァヤさん(74)。今回、アガフィアさんは食料が底をついてしまい、自力では危機を脱することができずに通報したのだが、その援助の調達にケメロヴォ州セルゲイ・ツィヴィレフ知事が自らヘリコプターで駆け付け、食料の他に、アガフィアさんに新しい友達として子犬を届けた。
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ツィヴィレフ知事はアガフィアさんに援助物資として大量の食料とヤギの飼料用の干し草を届けた。

ツィヴィレフ知事は自身のSNS「ヴ・コンタクチェ」にこう書きこんだ。

「ひとりぼっちでさみしくないように、子犬が贈られた。かわいい子犬と一緒なら暮らしも明るくなるだろう。」

ロシアで一番有名な女性隠遁者に子犬が贈られる

アガフィアさんはタイガの奥で文明社会から完全に切り離された生活を送っている。アガフィアさんはロシア正教の古い流れである「古儀式派」の信者。

厳格な決まりに則る古儀式派の正しい生活を送るため、アガフィアさんの父母は1930年代末に人里から完全に切り離されたタイガでの暮らしを決めた。一家の存在は1978年、調査を行っていた地質学者らによって偶然に発見されたことから、大きなセンセーションを呼んだ。完全な自給自足生活を送る一家にはアガフィアさんを含め、3人の子どもがいたが、順々に亡くなり、今はアガフィアさんひとりがひっそり暮らしている。家族で成り立っていた暮らしは一人の女性の手では立ちいかない。

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アガフィア・ルィコヴァヤさん
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アガフィア・ルィコヴァヤさん
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アガフィア・ルィコヴァヤさんの家
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アガフィア・ルィコヴァヤさん
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アガフィア・ルィコヴァヤさんの家

アガフィアさんの住む場所は道路からも遠く、ヘリコプターなしには到達できない。ケメロヴォ州政府はアガフィアさんを自分たちの身内として扱っており、通信手段をひき、家畜用の干し草、小麦粉、果物、野菜を調達している。

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