スプートニク日本
南京事件を目前にした12日、東京の靖国神社では2人の中国人が事件に対する抗議行動として「南京大虐殺を忘れるな」と書かれたプラカードを掲げ、中国北東部を占領した関東軍の当時の参謀長だった東條英機の名を記した紙を燃やす事件が起きている。抗議行動を行った中国人2名は警察に拘束された。
南京大虐殺の犠牲者数はいまだに大きく割れており、論争の的になっている。ロシア科学アカデミー極東支部日本調査センターのヴァレリー・キスタノフ所長はこれについて次のように語っている。
「日本人は南京大虐殺の事実を否定していないが、犠牲者の死者数については意見があまりにも割れている。中国の科学者らは死者は30万人だったと主張している。これに対して日本側のあげる数値は3万人以下で、中国に比べてあまりに少ない。
ただし専門家らは問題は数値にはないとみなしている。殺戮された数が3万人以下だったとしても十分に多く、その上、殺戮対象は軍部にとどまらず、女性、高齢者、子どもと一般市民もこれに含まれていたというのがその理由だ。これらの犠牲者は火をかけられ、暴行され、生き埋めにされた。そのうえ、日本兵らには薬きょうを無駄にしないよう命令が出されていたため、殺戮は主に短剣や日本刀で行われたことは知られている。このため問題は殺された人の数ではなく、その犯罪の残忍度にある。」