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NASA 南極氷河の急速溶解で深刻な脅威

NASAは、以前は状態が安定し、地球規模的な変化の影響を受けてはいなかった南極東部の氷河が急速に溶けだしている様子を明らかにした。NASAはこの事実をサイトに掲載している。
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サイトによると、氷河が将来も溶け続けた場合、世界海洋の水面レベルは著しく上昇するため、全地球規模でカタストロフィ状態に陥ってしまう。

隠された放射能源が南極大陸の氷山を温める
南極の氷河の中でも最大級のトッテン氷河が溶解し始めていることが危機感を集めている。この氷河が完全に溶けてしまうと世界の海面は3メートル以上上昇してしまう。この他、アンダーウッド、バード、アダムス、バンダーフォードといった、トッテン氷河より小規模のものも溶けだした。これらの氷河の標高は2008年の時点と比較し、およそ3メートルも低くなった。つまり年間25センチの速さで溶けていることがわかる。

NASA専門家らは、氷河の溶け出す速度が速まった一番の原因は水温の高温化にあり、海洋の氷のレベルが変化したために高温の水が深部から氷河を押しているせいだと説明している。

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