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飼育場の所有者の話では、この新たな廃棄物リサイクルシステムは、生態系に影響を与えないことから、環境にとって無害だという。このシステムによって、人間が介入しない処理が可能になっており、さらに食物連鎖の自然な法則を守ることもできる。
飼育場のゴキブリは、その体から分泌される酵素を用い、粉末状にされた生ゴミの毒素を消化することによって、これらの廃棄物を食べることができ、その後には鉄や亜鉛といった無害な物質しか残さない。それだけではなく、死んだゴキブリは後に粉末状にされ、この粉末もまた、家畜用飼料や医薬品として利用することができる。
この新たな廃棄物除去法は、飼育場からゴキブリが「脱走」するのではないかと多くの人々が恐れているため、一定の批判を呼び起こした。そのような事態が起きないようにするため、ゴキブリが建物の領域の外に脱出するのを妨害する特殊なシステムが開発された。