IT・科学

地球温暖化に有効 スイス規模の藻場 膨大な炭素を吸収

オーストラリアのジェームズクック大学の研究者らが、グレート・バリア・リーフで温暖化に対して有効な藻場を発見した。スイスと同じ規模の広さをもつ藻場は、大気から二酸化炭素を超高速で吸収し、地球温暖化の影響から保護するのに役立つ。科学系メディアサイト「ギズモード」が研究報告を掲載した。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

サンゴ礁は、私たちの想像以上に人間にとって重要だ。明白な認識として、藻は食べることができ、観光地となるなどがあるが、他にも、人々が呼吸する酸素の50%以上が海洋から発生している。また、藻は海洋を浄化することから、生態系に絶対不可欠だ。

NASA、地球上のすべての森林の3D地図作成へ【動画】
研究者らは、グレート・バリア・リーフの海中の深さ24メートル地点に生育する藻類のハロフィラ(Halophila)に保たれている炭素レベルを測定した。分析によると、他種よりも約9倍多い有機炭素を含んでいることが判明した。

科学者らは、ハロフィラは、約3000万トンの二酸化炭素を吸収することができると推定した。それはサンゴの保護、つまり海洋を地球気候変動の影響から保護することを意味する。

科学者が以前行った試算では、過去30年間でサンゴ礁全体の最大50%が人間の活動によって死滅したという結果がでている。人間の活動は、汚染、酸化の増大、海洋温度の上昇を引き起こした。

関連ニュース

シベリアの現象が地球温暖化を加速

隣にある地球の「いとこ」、居住可能と判断 天文学者

コメント