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2年前、年金受給者のナイジェンコ氏は、地元の病院で治療を受けた際、施設の状態に衝撃を受けた。「35年間一度も修繕されていないとはなんたることだ! 自分の年金を寄付しよう。妻だって受給しているし、葬儀代だって残る」ナイジェンコ氏は自費で窮状をなんとかしようと決意した。
ナイジェンコ氏は、自分で建材を購入し、病院に運んだ。そして新聞広告であおいだ協力要請に応じた人たちが集まり、2年を費やし、入院用20部屋と診察室が完全に修繕された。また、各部屋のドアには、寄付者の名前が入った名札が掛けられた。
また、ナイジェンコ氏の働きかけにより、ロシア鉄道会社が村の鉄道プラットフォームを建設した。ナイジェンコ氏によれば、プラットフォームがなかったため、この場所で降りる用事のある人が「列車から直接盛り土に飛び下り、足を骨折する」ケースが後を絶たなかった。
このプラットフォーム建設にともない小さな駅ビルも建てられ、そこには駅長が配属された。
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