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安藤さんは口、目にはりつくクリームを拭いとりながら、笑みを絶やさない。「私は私に生まれたことを讃えたい」と豪語し、前進を続ける。安藤さんが言いたいのは、新たな年は男も女も区別ない、「私の時代」なのだということだ。どんな人間にも権利や可能性は平等にある時代が今年くるというのは「本当ですか? 期待していいんですか?」と安藤さんは切り込んでくる。
この動画は日本社会に大きな波紋を呼んだ。ある人は「やられっぱなしな写真は違和感」といら立ちを表し、一方で「パイが社会の不条理だとして、それをくらいつつも不敵に笑ってみせる強さ。意にも介さず拭っていく安藤サクラの仕草がかっこよかった」と痛快さを表す声も聴かれている。広告を打った当の西武・そごうデパートのほうは、男だろうと女だろうと自分の夢の実現にまい進するそれぞれの人間の力を信じたいと言いたかったのだろうか。