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2018年3月、クロアチアは、好条件での戦闘機売却のコンクールにイスラエルが勝ち残ったことを明らかにしていた。この結果、クロアチアは中古のF-16戦闘機「バラク」12機をおよそ5億ドルで購入することになっていた。戦闘機は中古といえども刷新され、兵器も装備されたもので、クロアチアはさらに飛行シュミレーター2基を購入し、軍事パイロット、航空技師は必要なトレーニングを受ける手はずになっていた。
ところがクロアチアが「今世紀最大の取引」と呼んでいたこの供給に最終的に米国がストップをかけた。クロアチアが購入するはずだった戦闘機F-16にはイスラエル開発のアビオニクスの刷新バージョンが搭載されているはずだった。米国はこの供給に断固として反対。米国はF-16の刷新バージョンに関しては売る構えにないというのがその理由だった。クロアチアが購入を予定していた中古のF-16は、かなり以前に旧弊になっていたソ連製のミグ21と入れ替えられるはずだった。