阪神・淡路大震災から24年、各地で平成最後の追悼行事

1995年1月17日に発生し、6434人の死者を出した阪神・淡路大震災から、今日で24年となった。約25万棟の建物が全半壊し、約31万人が避難所での生活を強いられた。大規模な被害をもたらした震災の記憶と教訓を忘れないため、被災地で平成最後の追悼行事が行なわれている。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

神戸市中央区の東遊園地では毎年大規模な鎮魂の集いが開かれており、地震の起きた午前5時46分に人々が黙祷を捧げた。神戸市では、震災後に転入・出生した市民が約半数となり、震災の記憶の風化が叫ばれている。

​この経験を次世代につないでいこうと、約8000本の灯籠により「つなぐ」の文字がかたどられた。また、今年は初めて東京・日比谷公園でも追悼行事が行なわれ、故郷に思いを馳せる人々が集まった。

​震災直後、約16万4千人ががれきの下敷きとなった。内閣府の阪神・淡路大震災教訓情報資料集によると、地震発生後早期に、近隣住民によって助け出された人々の8割は生存していたが、消防・警察・自衛隊が捜索し発見した約8000人のうち、半分は亡くなった状態で見つかった。

​これは、公的な支援は時間的にも量的にも限界があり、近隣の早期の助け合いこそが生死を分けることを意味している。

コメント