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「スタート・ロケット」社の創設者は、たくさんの小型衛星を地球の軌道上に配置し、その人工衛星に 太陽光を反射できる開閉式の帆を設置すしようとしている。小型衛星の配置を入れ替えることによって、あらゆる模様や文字が作れるという仕組み。大きさが50平方キロメートルのビルボードは、日の出前と夕暮れ時に見ることができる。
スペース・ビルボードは、商品や割引の案内、スペシャルオファー、さらには非常時の住民への緊急連絡まで、さまざまな目的に対応することが可能だ。
しかし、天文学者らはスペース・ビルボードを是としていない。米天文学会職員のジョン・バレンティン氏は、この計画を「地球からの天文学研究への脅威」と評した。その理由は夜空の眩い光沢はいわゆる「光害」を引き起こし、無線信号の送信を妨げる可能性があるからだ。
天文学者らの懸念にも拘らず、ベンチャー企業「スタート・ロケット」社の創設者は、スペース・ビルボードの実験をすでに今年実施し、2021年には打ち上げようとしている。