ロシアの上院議員、ベネズエラは米国の新たな犠牲者になったと指摘

ロシアのアレクセイ・プシコフ上院議員は、ベネズエラはイラクやリビアのように、米国の新たな犠牲者になったと見なしている。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

プシコフ議員はツイッターに次のように投稿している。「米国は、ベネズエラの『体制転換』を企てた。しかし、米国政府が暫定大統領を認めたからといって、ベネズエラ国民や世界中の全てで、承認されたということにはならない。米国が政治体制を転換させようとしてきた国々は、イラクからリビアに至るまで、無秩序とカオスに陥った。ベネズエラは新たな犠牲者なのだ」

マドゥロ氏、ベネズエラ大統領2期目に就任 任期は2025年
そのほかにも、ロシア外務省は「こういった、ベネズエラで権力の二重構造を作り、他にも意思決定の場所を作るというような、よく練られた目論見は、カオスに向けて一直線となることが明らかであり、ベネズエラの国家としての基礎を崩壊させるものである。すでに最初の死者も出ている。ベネズエラ社会に血にまみれた多数の内紛が起こるよう促しているものを、断固として非難する」と強調している。

ベネズエラでの反政府行動により16人の死者が出て、200人以上が逮捕されたと報じられている。また、現体制化の大統領であるマドゥロ大統領は米国と断交すると発表した。

2019年1月23日深夜から翌24日にかけて、ベネズエラではクーデターが試みられた。 ベネズエラ野党の指導者、フアン・グアイド国会議長はカラカスの路上で何万人もの支持者を前に集会を行った。米国は、ニコラス・マドゥロ大統領に対する反対運動のリーダーとなった、つい最近までほとんど世界に知られていなかった35歳のグアイド国会議長を支持している。カラカスでの反体制派によるデモンストレーションは、1958年に独裁者のマルコス・ペレス・ヒメネスがその座を追われた日にあわせて行なわれた。

コメント