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軍事カーニバル
インドは最も華やかな軍事パレードを実施している。毎年1月26日の建国記念日には、インドの首都ニュー・デリー市内で軍事パレードが行われる。インド軍のあらゆるタイプと種類からなる9から12の連隊が、観客の前を盛大に行進する。多彩な軍服や珍しい帽子、軍人用装飾が目を見張る。特にラクダに乗った国境警備隊には驚かされる。
カーニバルの雰囲気は、張子のデコレーションで飾られた装輪台がカーニバルの雰囲気を盛り上げる。この張子は、同国の歴史からさまざまなシーンを演じた俳優を表している。戦闘機器は主にインドで開発されたもの。また、パレードは、インドの軍用バイクによるアクロバットの披露で完了する。
スカートの衛兵
ギリシャでは、軍事パレードで3月25日の独立記念日を祝う。この日のパレードはフリル、装飾、ダンスの一切を廃した、厳格に軍事的なもの。ただしこれに参加するのは閲兵隊に限定されている。伝統的なパレードに参加し、無名戦士の墓の名誉警備任務を行う大統領親衛隊の兵士はいつだって外国の観客に大いに感動を呼び起こす。
白いウールのストッキング、プリーツが400本もあるスカート、大きな黒い飾り玉のある革のブーツ、膨らんだタッセルのあるゲートル用ガーター、そして真っ赤な帽子とそのデザインは奇抜そのもの。規則では二等兵はこの複雑な服装を45分間、将校は25分間着用していなければならない。それぞれの衣服の特徴は、何世紀にもわたるギリシャの歴史上の出来事を象徴している。さらに珍しいのは衛兵の軍用式典歩調で、バレエステップを彷彿とさせる。
ドイツのヘルメット
毎年9月19日にチリの首都サンティアゴで開催される兵士たちの厳粛なパレードもまた素晴らしい。
19世紀に軍隊が近代化されて以来、チリの兵士と将校のパレード用の軍服は変わっていない。チリ人は、プロイセン軍のスタイルを採用しているが、これは当時、教練のためにプロイセン軍から専門家が招かれた史実に由来している。パレードの際、一般の歩兵部隊は第二次世界大戦中のナチス国防軍のヘルメットをかぶり行進する。このヘルメットは灰色で、ドイツのフェルトグラウの兵士を思い起こさせる。