金委員長がエリート層粛清 対北制裁の影響か

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は汚職撲滅の一環として、50~70人のエリート層に対する粛清を断行した。脱北者が創設したシンクタンク、「北朝鮮戦略センター」がまとめた報告書やアナリストらの分析をもとに、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
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報告書の執筆者らは、北朝鮮の元当局者14人、元当局者6人、国外在住の北朝鮮人5人から聞き取り調査を行った。

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WSJによると、粛清の背景には北朝鮮の既得権益層が蓄えていた外貨を没収するほか、正恩氏の方針に反対する政権内のタカ派を排除する狙いがある。WSJはまた、国際社会による対北制裁で同国の貿易部門が打撃を受ける見通しで、正恩氏は外貨を必要とする事態においこまれると推測している。

北朝鮮戦略センターによると、今回逮捕・処刑された犠牲者の中には、強力な軍隊の幹部も含まれる。報告書の執筆者や他の北朝鮮専門家らは、約10万人で構成される護衛司令部を標的にした北朝鮮の指導者は、正恩氏が初めてだと指摘している。

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