フィギュア特集

史上初めて ヒジャブ姿のフィギュア選手、露開催ユニバに出場へ

2019年冬季ユニバーシアードは3月2日、ロシアのクラスノヤルスクで開幕する。今大会には58カ国から約3千人が参加。参加国の中には、ネパール、フィリピン、アラブ首長国連邦(UAE)が含まれており、この3カ国は競技プログラムに代表選手を初めて派遣する。これら初出場国の最も輝かしい女子代表選手の1人となるのが、フィギュアスケート女子のラリ・ザーラ選手。ヒジャブを着用した姿でスケートリンクに登場する。
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ラリ選手は自身のインスタグラムに、「冬季ユニバーシアードで初めて、UAEの旗が掲げられる。これは誇らしい瞬間だ」と書き込んでいる。

イスラム教国出身の24歳のラリ選手のために、国際スケート連盟(ISU)は規則を変更しなければならなくなり、ラリ選手に対してはヒジャブ姿での出場が許可されることとなった。これまでは、頭を覆う被り物を着用して出場することに対して得点が取り消されていたが、イスラム教国出身の女子選手には今後、大規模な競技会の他の出場選手と同一の権利が与えられる。

一方でISUでは、頭を覆う被り物は演技の際に邪魔となり、深刻な外傷の原因となる可能性があったことから、減点は止むを得ない措置だったとしている。

ラリ・ザーラ選手

ラリ選手はディズニー映画『アイス・プリンセス』を観た後、12歳でフィギュアスケートを始めた。同映画は、大学での学業とフィギュアスケートの間で選択を迫られてフィギュアスケートを選ぶティーンエージャーの少女を描いている。ラリ選手のコーチは、ロシアのアレクサンドラ・イエブレワ氏が務めている。

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