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カリフォルニア工科大学の研究者グループの出した、この研究結果が科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』に掲載された。グループは、大気中の二酸化炭素濃度が高まることで、世界の大洋のかなりの部分を日光から遮っている層積雲が消失しかねないと警告を発している。
二酸化炭素の濃度は一定の指標(約1200ppm)を超えると、後戻りのつかない段階に達し、急変が始まる。雲は不可逆的に崩れ始め、これが海洋の猛烈な温暖化を呼び起こす。
数学的モデリングでは、最終的に地球上の平均気温がは約8度上昇すると示された。この上昇温度はすでに予測されている温室効果による地球温暖化を2~4度上回る。これは自然の大変動にとどまらず、動植物の大量絶滅も危惧される。
約5500万年前、地球の歴史にはすでにそのような時代があった。当時、地球は北極海でワニが泳ぐほど熱く、そしてほとんどの原始哺乳類がいとも簡単に絶滅した。
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