「イルカ監獄」 ウラジオストクの住民、3月16日にシャチなどを保護するためのピケを計画 【写真】

ロシア極東スレドニャヤ湾にシャチやベルーガ(シロイルカ)が閉じ込められている問題で、沿海地方の環境学者や社会活動家らが、イルカたちを保護するためのピケを計画している。ピケの実施についてはウラジオストク市役所に通知された。ピケの主催者ニーナ・ズィリャノワ氏が、通信社スプートニクに伝えた。
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シャチやベルーガが閉じ込められている施設は「イルカ監獄」と呼ばれている。

ズィリャノワ氏はピケの目的について「『イルカ監獄』でシャチ、ベルーガ、セイウチ、アザラシを残酷に扱っている人々が処罰を受けずに野放しにされている問題に市民や当局の関心を引くことと、動物たちをいけすから解放することだ」と語った。

ウラジオストクの「イルカ監獄」 

ズィリャノワ氏によると、ピケは16日に予定されており、モスクワでも同様のピケが行われる。

「イルカ監獄」の存在は、環境NGO「グリンピース」が昨年10月にシャチなど13頭がロシアから中国へ密輸される計画があり、過去5年間で15頭が中国へ運ばれたと発表した後、明らかになった。

シャチ13頭のうち少なくとも11頭が、極東ナホトカに近いスレドニャヤ湾に閉じ込められていた。

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ウラジオストクの「イルカ監獄」
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ウラジオストクの「イルカ監獄」
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ウラジオストクの「イルカ監獄」
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ウラジオストクの「イルカ監獄」

ロシアでは、密猟や動物虐待などの捜査が始まった。

ロシア捜査委員会によると、シャチ11頭は子どもで、90頭のベルーガは性成熟に達しておらず、うち13頭は1歳未満だった。

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