ポンペオ米国務長官、制裁に反してベネズエラから石油を購入しているとしてロシアの「ロスネフチ」を非難

ポンペオ米国務長官は、ロシアとキューバはベネズエラで危機をつくり出すことを手助けし、ロシアの石油会社「ロスネフチ」は米国の制裁に反してベネズエラ国営石油会社「PDVSA」から石油の購入を続けているとして非難した。ロイター通信が報じた。
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米国、ベネズエラのパートナー国を制裁で脅す
ポンペオ氏はワシントンで記者団に「ロシアの国営石油企業『ロスネフチ』は、米国の制裁に反してベネズエラの国営企業『PDVSA』から石油の購入を続けている。『ロスネフチ』のイーゴリ・セチン社長は政権の救済を続けている」と述べた。なおポンペオ氏は、石油の購入量については言及しなかった。

米国は1月28日から29日にかけての深夜、「PDVSA」に対する制裁を発動した。

「PDVSA」は、米石油関連企業「シットゴー・ペトロリアム」を傘下に収めている。「シットゴー・ペトロリアム」は、合計能力日量74万9000バレルの3つの製油所を持つ。

「シットゴー・ペトロリアム」は、ベネズエラ国民議会のグアイド議長が同国の暫定大統領就任を宣言したのを背景に、ベネズエラ産原油の収益をベネズエラのマドゥロ大統領がアクセスできない同社のブロックされた口座に振り込むことを義務付けられた。

「ロスネフチ」は、ベネズエラでの石油の探査と生産に関する「PDVSA」との5つの合弁会社を有している。「ロスネフチ」は「PDVSA」に資金を拠出し、「PDVSA」は石油と石油製品の供給で前渡金を返済した。昨年末「ロスネフチ」は、「PDVSA」の負債は31億ドルであると発表した。また「ロスネフチ」は2月、昨年1年間で「PDVSA」の負債は23億ドルになったことを明らかにした。

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