人権活動家のイラン女性、禁錮38年と鞭打ち148回の判決 ヒジャブ非着用の呼びかけで

イランの革命裁判所は11日、人権擁護活動で世界的に著名な弁護士のナスリーン・ソトゥーデ被告に対し、計38年の禁錮刑と鞭打ち148回の判決を言い渡した。ソトゥーデ氏の夫がフェイスブックで述べたとガーディアン紙が伝えている。
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夫のレザ・ハンダン氏が語っているところでは、2018年6月に逮捕された55歳のソトゥーデ被告は、反国家的プロパガンダの流布や偽情報の拡散、市民に対する汚職への呼びかけ、売春の罪で有罪と認められ、禁錮33年の判決を下された。これとは別に禁錮5年が宣告されたほか、ヒジャブを着用せずに司法機関の建物の前に現れたことについても148回の鞭打ち刑が革命裁判所により追加されたという。

​革命裁判所による決定までに、ソトゥーデ被告はヒジャブ着用に関する数件の事件に取り組んでいた。ソトゥーデ被告は、ヒジャブを着用しない権利が女性にあるとする自らの見解のほか、自身の反政府的な立場を公にしていることでも知られている。

​ソトゥーデ被告に対して禁錮刑が言い渡されるのは、今回が初めてではない。2010年には、国家安全保障を損ねた罪、及びイラン最高指導者のハメネイ師を侮辱した罪で禁錮5年の有罪判決を受けている。一方で、収監中だった2013年には、人権擁護のための戦いに卓越した貢献を果たしたと評価され、「思想の自由のためのサハロフ賞」を受賞している。

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