セレブレンニコフ監督のバレエ『ヌレエフ』、権威ある賞を受賞 年間最優秀バレエ作品に

舞台演出家で映画監督のキリル・セレブレンニコフ氏が演出を担当し、ボリショイ劇場で上演されたバレエ作品『ヌレエフ』が、国際音楽賞「ブラボー」が選ぶ年間最優秀バレエ作品になった。19日に行われた授賞式では、ロシア系英国人の女優ヘレン・ミレンがトロフィーを手渡した。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

ミレンはトロフィーの授与に先立ち、「ボリショイ劇場本館の歴史ある舞台、つまりロシア文化のまさに中心地に立つこと、これは私にとって夢だった。まだ少女だったころ、私はバレリーナになりたいと願い、バレリーナのパブロワについて書かれた本を読み、プリセツカヤやウラノワの写真を何時間でも眺めていることができた」とスピーチ。また、自身が観た最初の映画がバレエを題材にした作品だったとも述べた。

バレエ 舞台裏の世界 そこでは何が起きている?
さらに、「私は舞台に向かう別の道を見出したが、バレエへの愛は永遠に私のもとに残っている。2人の伝説的バレエダンサーたちとともに映画に出演することもできた。2人ともロシア生まれで、その名はバリシニコフとポルーニンだ。私は今日、まるで2つの我が家に帰ってきたようでわくわくしている。1つ目の家は、私の先祖たちの故郷としてのロシア。そして(2つ目の家である)バレエは、私が青春時代から愛情を注いできた対象だ」と話した。

『ヌレエフ』の初演は当初、2017年6月11日に予定されていたが、一時延期された経緯がある。セレブレンニコフ氏も後に自宅軟禁の処分を受けた。ボリショイ劇場の上層部は上演延期について、上演に対する複数の苦情に関連したものであるとして、隠された政治的理由があるとする説を否定している。

『ヌレエフ』の初演は結局、昨年の12月9、10両日にボリショイ劇場の本館で行われた。

『ヌレエフ』は全2幕のバレエ作品で、鑑賞できるのは18歳以上。伝説的バレエダンサーであるルドルフ・ヌレエフの生涯を描いている。

関連ニュース

コメント