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また「しらぬい」には、特殊対潜ミサイル「RUM-139VL-ASROC」と、日本で開発・製造された「タイプ07VL-ASROC」が搭載されている。この種の艦船は、潜水艦を追跡し、こっそり近づいて魚雷や対潜ミサイルで攻撃することが可能だ。
全部で10の艦船が建造されており、最新の「まや型護衛艦」をのぞく護衛艦は、すでに艦隊に加わっている。このような一連の新しい艦船は、偶然に建造されたわけではない。この背景にあるのは、おそらくは、空母打撃群の創設と関係する、ある計画があると考えられる。
実は、海上自衛隊はいずも型の空母をすでに2隻保有している(ネームシップは2012年に建造開始)。これらの艦船はヘリコプター搭載型空母であるが、それだけでなく、垂直離着陸が可能な米軍のF-35B戦闘機の離発着基地にもなる。2018年11月、岩屋毅防衛大臣は、日本がF-35Bの取得を見込み、F-35Bを離発着させるため、「いずも」の改造を検討していると発表した。
上記で紹介した海上自衛隊の一連の最新護衛艦の構成は、護衛艦隊による空母の防衛を可能にする。その場合、イージス・システム搭載の対空防衛艦船1~2隻と対空防衛艦船2隻、対潜水艦用艦船1隻で構成される。潜水艦部隊は、そうりゅう型で構成されるかもしれない。そうりゅう型は合計で11隻建造されており、うち2隻は、最新の強力なリチウムイオンバッテリーを装備している。
最大で28機のF-35B戦闘機を擁する可能性がある2つの空母群は、本質的な軍事力であり、太平洋地域における軍事力の配置図を大きく変えることになる。
日本で空母打撃群の創設計画の存在が発表されなかったとしても、この計画の技術的可能性は、護衛艦「しらぬい」が艦隊の構成に加わったということですでに存在する。 そのような打撃群の編成は、必要な際に、指示を下すだけで十分であろう。