日露共同チーム、「生きた」マンモスの細胞核の取り出しに成功

ロシアと日本の研究チームが活性状態にあるマンモスの細胞の入手に初めて成功し、そのDNAを部分的に復元した。電子版の自然科学誌サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)に研究結果が掲載された。
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同誌は「細胞は永久凍土に眠る約2万8千年前のマンモスの組織から採取した」と報じている。

「今回得られた研究結果から絶滅したマンモスの復活に対する期待はもちろんある。我々はマンモスの核タンパク質を初めて移植したのだ」とサハ共和国科学アカデミーのマンモス研究部門長アルベルト・プロトポポフ氏は述べている。

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研究チームは2011年にラプテフ海の海岸(サハ共和国ウスチ・ヤン地区)で発掘された若いマンモス「ユカ」の骨髄と筋肉組織の分析を行い、細胞核に類似した組織の取り出しに成功した。さらに、細胞分裂の開始を観察するためにその細胞核をマウスの卵細胞に移植した。

「従来の手法でマンモスのクローン化はできないとみている。しかしいつの日かマンモスが再生できると期待している。ハーバード大学の遺伝学者ジョージ・チャーチの手法であるCRISPERとよばれるゲノム編集技術を応用するかもしれない」とプロトポポフ氏は述べた。

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