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実験中、研究者たちは健康な成体マウスの食事からビタミンDを除き、20週間後に彼らの脳機能が著しく低下していることを発見した。ビタミンDを与えられたマウスとの比較では、ビタミンが欠如したマウスは、学習と情報を記憶する能力が低下した。
酵素の正常機能の破壊を原因にビタミンDの欠如が生じると、神経間のスムーズな伝達を行なう脳の細胞構造の破壊が発生することが判明した。
こうした破壊は大脳皮質そのものと、記憶形成に関与する脳の領域である海馬の両方で認められた。研究者によれば、海馬の神経細胞活動の減少は、統合失調症の決定的な特徴となる。
マウスを用いた実験では、ビタミンD不足によって破壊された脳細胞構造の回復がはかれることが示された。研究者たちは、今後の研究の指針をこうした修正治療法の探求にしぼっている。
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