また、患者らは例えば、医師の診断を受けても、「馬鹿になった気がする」問題など理解されず、対処しようがないだろうと懸念していた。
研究結果は、症状が繰り返されても深刻ではなく定期的ではない限り、患者は症状を深刻に受け止めないと指摘する。
61〜70歳の年齢層の男性は「シンクで食器を洗っていて、とてもゆっくり下へ下へと屈んでいったんです。『医師にかかるべきだな』と考えすらしないのは笑えます。ただ考えずに、『なんとかなるだろう』と思うのです」と語った。
41〜50歳の年齢層の女性は「話しているとき、舌が少しもつれるような感覚がありました。ですがそれは1分にも満たず、無くなりました」という経験を共有した。
31〜40歳の年齢層の女性は「仕事のせいだろうと思っていました。教師は疲労で知られていますから。職場の多くの人も時おり、『ああ、ほんと疲れた』と言っていますし。そのため私にはただ、これは誰もが経験していることだと思われたのです」と述べた。
研究に参加した患者の多くは、脳卒中や認知症が疑われた時になってようやく病院を訪れた。もう1つの診察のきっかけは、視力低下だった。