磁気制御による「液体ロボット」はもはやフィクションではない?【動画】

大ヒット映画「ターミネーター」の液体金属製のロボットは、あらゆる物体に変わり、狭い隙間を通過して侵入できる。そうしたロボットが実現する可能性がある。研究結果はアメリカ化学会の『アプライド・マティアリアルズ・アンド・インタフェイセズ(Applied Materials&Interfaces)』誌に掲載された。
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ガリウムのような、室温で融点を持つ金属は、優れた伝導体で非常に柔軟性がある。そこに磁化しやすいニッケルや鉄の粒子を添加すると、磁気の作用で形状が変化する液体金属合金となる。

研究チームは、鉄粒子を添加した数滴のガリウムとインジウム、錫の合金で実験を行った。チームは、2つの磁石によって液滴を相反する方向に作用させ、はじめ水平に伸長させ、次に垂直に伸長させることに成功した。液体金属はちぎれずに4倍の長さに伸長した。このように、新しい合金はあらゆる方向に伸長することが証明された。

研究者たちは、この発見によって、磁気制御による「液体ロボット」の創造というサイエンスフィクションのアイデアが現実のものになると確信する。

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