NASA、ロシアにISSへの宇宙船「ソユーズ」の打ち上げ延期を要請=消息筋

7月に予定されているバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)へ向けた有人宇宙船「ソユーズMS-13」の打ち上げが、米航空宇宙局(NASA)の要請により2週間延期される可能性がある。28日、ロケット・宇宙分野の関係者が、通信社スプートニクに伝えた。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

NASA、大きな小惑星が地球に接近していると警告
先にロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」は、ISSへの「ソユーズMS-13」の打ち上げは7月6日に予定していると発表した。乗組員は、ロシアのアレクサンドル・スクヴォルツォフ、イタリアのルカ・パルミターノ、米国のアンドリュー・モーガンの各宇宙飛行士で、地球への帰還は12月18日に予定されていた。

関係者は「米国側がロシア側に『ソユーズMS-13』の打ち上げを2週間延期して7月6日から7月20日とし、また滞在期間も2019年12月から2か月延長して2020年2月までにするよう要請した」と語った。

関係者によると、こうすることでNASAは、米国の新たな有人宇宙船の試験が遅れた場合にも、ISSの米国セグメントに2020年2月まで1人ではなく3人の宇宙時飛行士を滞在させることができるという。

2011年からロシアの宇宙船「ソユーズ」は、ISSに乗組員を輸送する唯一の手段となっている。米国では、スペースX社の有人宇宙船「Dragon 2」とボーイング社の「Starliner」が開発されている。今月、「Dragon 2」のISSへの無人試験飛行が行われた。7月には有人での試験飛行が予定されている。また8月と9月には「Starliner」の試験が行われる見込み。

関連ニュース

国際宇宙ステーションのロシア宇宙飛行士 10月の「ソユーズ」事故のために新年のプレゼント受け取れず

必見! 国際宇宙ステーションから飛び立つロシア「ソユーズMS-11」号【写真】

コメント