米国はアジアでシェールオイルのバイヤーを失いつつある=ブルームバーグ

アジアのバイヤーは、米国産シェールオイルの品質に不満を抱いている。ブルームバーグによると、韓国の2つの製油企業「SKイノベーション」と「ヒュンダイ・オイルバンク」は、不純物の混入がその後のオイル処理を妨げるとして、購入したロッドの受け取りさえ拒否した。
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韓国の「ハンファトタル」社のセバスチャン・バリエ副社長はブルームバーグに対し、米国のシェール鉱床から採取されたオイルコンデンセートの中には、酸化生成物や金属、洗浄剤が含まれているが、中東産オイルは一貫して混ざりものがないと語った。

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ブルームバーグで専門家たちは、こうした問題が、米国のインフラ整備が不十分なために生じたと説明する。つまり、多くの鉱床は、さまざまな品種のオイルに対して、同じトランク・ラインや貯蔵用タンク、輸出用ターミナルを使っているのだ。

その結果、タンクの洗浄に使われる化学物質や他の燃料が混入して、オイルが汚染される。中東の物流チェーンは似ているが、オイルの種類ごとに独自のインフラが用意されている。

ブルームバーグは、米国産シェールオイルのロッドすべてに不純物が含まれているわけではないとする。しかし、アジアのバイヤーは、貨物1つ1つの品質を監視し、受け入れ前に酸化生成物の有無のチェックを継続している。

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