原油、市場供給減少シグナルで値上がり

世界の原油価格は29日午前、米国による対イラン制裁が原因で市場における供給が減少するとのシグナルを受け、値上がりしている。
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日本時間午後2時24分の時点で、ブレント原油6月先物価格は0.46%上昇し1バレル67ドル41セント、WTI原油5月先物価格は0.54%上昇し1バレル59ドル62セントの値をつけている。

米国はアジアでシェールオイルのバイヤーを失いつつある=ブルームバーグ
ロイター通信が複数の業界筋及び、リフィニティブ社が提供する「Eikon(アイコン)」の船舶追跡システムによるデータをもとに伝えているところでは、日本の石油元売り各社はこのほど、対イラン制裁について米国が日本に認めている一時的な適用除外の期限切れを前に、イラン産原油の買い付けを停止したという。

元売り各社は、代金を支払い済みの原油について、この期限までの受け取りを急いでいる。入手可能なデータによれば、最後にイラン産原油を積んだ超大型石油タンカー「KISOGAWA」が来月4月9日、日本に到着するという。食品素材の加工を手掛ける不二製油の広報担当者は同通信に対し、「3月の後、イラン産原油の輸送を続けていくことは困難になるだろうと考えている」と述べている。

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