スプートニク日本
驚くべきことに、ゲイツ氏によると、土地の耕作の際、土壌に含まれる大量の二酸化炭素(CO2)が放出されている。温室効果ガスは微生物がある種の有機肥料と接触することでも形成される。もちろん、穀物生産や家畜の飼育無しで人類を養うことは不可能だ。その上でゲイツ氏は、最大限のCO2排出量削減が必要だと訴える。
ゲイツ氏は、新技術の適用に救いを見る。肥料を遺伝子組換えバクテリアに置き換えたり、穀物の根系の改良が可能だという。例えば、より長い根にすることで、土壌からより多くのCO2が回収される。また、パーム油は改良したバクテリアを用いることで、人工的な製造が可能だ。これはヤシの木の伐採を格段に減らす。現在、野菜やフルーツの消費期限を伸ばすことで廃棄量を減らし、ひいては生産量を減少させる、目に見えない保護コーティングも開発されている。
「気候変動に効く万能薬の話はありません。ですが私は、これらの技術が排出量を削減し、最悪を避ける助けになると期待しています」との認識を、ゲイツ氏はブログ「Gates Notes」で示した。
関連ニュース