スプートニク日本
ドイツ空軍が開発したロケット推進戦闘機「メッサーシュミット Me163」をX線分析したところ、あまりに俊敏で高速すぎるこの機体はパイロットにとって危険すぎたと判明した。英紙タイムズが報じた。
時速1125kmを超えるその速度で、同機は最高速度の記録を更新した。反撃を開始する前に敵機を迅速に破壊する目的で設計された同機は、相手に恐怖を染み込ませるはずだった。
だがドイツ博物館の航空部門のキュレーター、アンドレアス・ヘンプファー氏によると、同機は敵機に殺されるのと同じくらいの確率で機体そのものに殺されるほど、「メッサーシュミット Me163」はパイロットにとって危険だった。
証明のためドイツ博物館が機体をX線で分析したところ、以前は知られていなかった設計上の問題が見つかった。同機はわずか数分で燃料切れになる傾向があった。
関連ニュース