スプートニク日本
日本文化フェスティバルには、さまざまなアニメキャラクターに扮した才能ある興味深い若者たちが訪れていた。訪問者たちの多くは社交的でオープンだったが、その一方で鮮やかな衣装で周囲の注意を引こうとすることがなければ、反対にとても謙虚であった。たとえば、私たちが最初に話を聞いたDさんは、昼食時に自分から私たちに話しかけてきた。
カレッジで学んでいる青年Dさんは、将来はプログラマーとして日本で働くことを夢見ている。はじめに日本へ関心を持ったのは、宮崎駿監督の作品と出会ったためだった。その後、Dさんはコンピューターゲームに夢中になったが、そのゲームから彼は日本の歴史の中に戦国時代のような面白い時代 があることを知った。その後は興味がさらに大きくなった。Dさ んはまだ日本語を勉強していないが、学ぼうと考えている。
その後、スプートニクのスタッフは、アニメ「 スレイヤーズTRY」のキャラクターの1人であるフィリア= ウル=コプトに扮したある少女に注目した。
彼女は子どもの頃から日本に夢中だという。それはロシアのテレビではよくセーラームーンやポケモンをはじめ 、日本の有名なアニメが放映されていたためだ。セーラーランによって、彼女はすぐに輝くブロンドの髪をしたヒロインに心を奪われ、コスプレによって変身したいという気持ちを抱くようになった。また、Fさんはスプートニクのスタッフに、日本語に対する自身の 見解について語った。Fさんは日本語の方言に魅了されており、 特にひらがなの形が気に入っているという。
スプートニクのスタッフは他にも多くの興味深い人たちに出会った 。Aさんはメイクアップアーティストという職業を通じて日本が好きになった。彼女は、「千と千尋の神隠し」 のキャラクターである湯婆婆(ゆばーば)に見事に扮していた。Aさんは、「悪役」を専門にしているコスプレイヤーだ。なぜなら「悪役」は「より魅力的」だからだ。また、その他にも語学コースで日本語を一緒に学んでいる若者たちとも話をすることができた。
ロシアの最高峰の大学であるロシア国立人文大学とモスクワ国立大 学でインターンをしている2人の日本女性は、イベントの質の高さと主催者、アーティストたち、そしてフェスティバルの訪問者によって生み出された雰囲気に驚いたと感想を語った。スプートニクは、日本とロシアがこうした規模のイベントを通じて確実に歩み寄って いることに驚喜した。