ロシアのマガダン市 ソ連と米国のパイロットを記念したモニュメント「アラスカ-シベリア」を開設へ【写真】

オホーツク海のほとりの港町マガダンでは、第二次世界大戦中に、米国からソ連への困難な航空機移動を成し遂げたソ連と米国のパイロットたちを記念したモニュメントが建立される。この移動は、レンドリース法(武器貸与法)プログラムにもとづくものだった。
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米アラスカのフェアバンクス市からロシアのクラスノヤルスク市の ルートは、「アラスカ-シベリア」と呼ばれ、その距離は約5千キロにのぼる。米国人パイロットたちがマガダンに米国の飛行機を着陸させ、そして次にソ連人のパイロットたちが操縦桿を握った。 この空路は、タイガや山々の尾根、 ツンドラといった信じがたいほど困難なルートを通過しなければならなかった。この地域の天気は予測不可能で、その上、その地域の詳細な地図はなかった。そのため飛行機の移動中に多数の米国人とロシア人が犠牲となった。

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記念碑は、飛行機の翼が空にのびたもので、 その翼には赤い星が描かれている。その翼を背景に、 ソ連と米国のパイロットが互いに抱擁して立っている。 彫刻家のユーリー・ルデンコ氏は、記念碑の主な考え方を、 共通の目的のために意見の相違を忘れたソ連と米国のパイロットた ちの団結と評した。

ルデンコ氏は、「その時のロシア人と米国人は共通の任務を負っており、そして空には境がなかった」と強調した。

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