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東大など、ホーキング博士の暗黒物質の説を覆した?

東大を中心とするインド、米国の国際研究グループが、暗黒物質(ダークマター)の正体に関して1971年にスティーブン・ホーキング博士が提唱した仮説を反証しうる観測に成功した。科学ニュースサイト「Science Alert」が報じた。
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ホーキング博士は、宇宙にはビッグバン直後に形成された小さな原始ブラックホールのグループがあり、それが蓄積したものがダークマターの正体だという仮説を立てた。

こうしたブラックホールはサイズは小さいが大きな質量を持つ。月より小さいブラックホールは6700京トンの質量をもつはずだ。

チームはハワイにあるすばる望遠鏡を用い、アンドロメダ銀河を観測。国立天文台の発表によると、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の高田昌広主任研究者・教授 を中心とするチームは、原始ブラックホールが仮説どおり多くあれば、銀河の星が一定時間明るくなる「重力マイクロレンズ現象」が多数観測されるはずだと予測。

ホーキング博士の遺稿が発表される ブラックホールのパラドックスについて
ホーキング博士の仮説が正しければ、こうした現象は1000例程度期待された。

だが実際にはわずか1例しか観察されなかった。 

このため、原始ブラックホールの割合はダークマターを占める可能性のある割合は0.1%未満。

ホーキング博士の説とは異なり、ダークマターの正体が原始ブラックホールではなく、未知の素粒子である可能性が高まった。

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