火星でも成長できるサイバー植物が開発

オーストラリアのメルボルン大学の研究者たちは、人工的に合成された多孔質体​である金属有機構造体を​植物の内部で培養成する方法を開発した。この技術は、将来の深宇宙への旅行や火星の植民地化の計画で大きな潜在力を有する。アメリカ化学会のウェブサイトが報じた。
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研究者たちは、金属塩と有機物質の分子が加えられた水の中に植物を入れた。これらの物質は溶液から植物の中に移動し、相互作用を起こした後に、有機金属ナノクラスターを形成した。

植物によって製造されたナノマテリアルは、優れた防護の特性を示した。

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研究者たちは、このサイバー植物と普通の植物を3時間​にわたって​紫外線照射にさらしたが、 サイバー植物はほとんど色を失わず、普通のものはしおれてしまった。

プロジェクトの発案者であるジョセフ・リチャードソン氏は、サイバー植物にはすばらしい未来があると​して、「私たちは、大気がなく、強い紫外線の影響を受ける火星や宇宙空間で穀類を栽培する研究を行っているだけに、サイバー植物はとても有益なものとなる」と語っ​ている​。

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