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「アップスカート」とは、公共の場所でスカートやドレスの下から性器や下着をひそかに撮影する行為。スコットランドでは既に8年前から犯罪となっている一方、北アイルランドでは法律による追及の対象とはされていない。
アップスカートを犯罪と認定するよう求める運動を始めたのは、ロンドン在住の女性ジーナ・マーティンさん(27)。
マーティンさんは2017年夏、ロンドンのハイド・パークで開催されたコンサートの会場でアップスカートの被害に遭い、これについてフェイスブックに投稿。その後、この投稿は広く拡散することになった。マーティンさんは、この問題の規模の大きさと問題に対する警察の無力さに人々の注意を向けることとなり、これを受けてアップスカートに反対して戦うことを決意。ネット上で署名活動を開始したほか、メディアや似たような行為による被害を受けた若い女性らとの対話も行い、法律の制定を求める運動を行った。
マーティンさんは「これまで18カ月間、体力的にも精神的にも消耗を伴う活動を進めてきた。政治分野や法律というものは普通の人にとって、複雑で驚くほど難解なものに思われるかもしれない。だが自分を信じ、正しい支援を受けられれば、(政治と法律の)どちらについても変えることができる」と指摘している。
これより前、メイ首相は、スカート内の盗撮に対して懲役刑を課す法案が議会で否決されたことに失望を示し、アップスカートがプライバシーの侵害だと非難した。