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第5世代の戦闘機がなぜ墜落したのか。その原因についてスプートニクはロシア人軍事専門家のユーリー・クヌートフ氏に取材を行った。クヌートフ氏は米国の最新鋭機の墜落を知った瞬間、膨大な数の疑問が頭に浮かんだと語っている。
クヌートフ氏は、F35A機には独自の優位性があるものの、緊急事態ではこれらは一瞬のうちに短所に変わってしまうと指摘している。
「例えばF35Aの搭載するエンジンはわずか1基。これは機体の軽量化と操縦性を大きく高める。だが同時にエンジンが1基のみということはパイロットにしてみれば潜在的な危険をはらんでいる。2基あれば、1基が故障しても別のエンジンで飛行し続けることはできるからだが、F35Aの場合はこうした可能性は絶たれている。この他にもこの型の飛行機は防御性が極めて低い。F35Aの製造にはステルス技術が用いられていることから、機体に何かが落下したり、単に鳥が衝突しただけでもユニットやブロックは簡単に故障しかねない。F35Aの整備にシャシー用、胴体用、エンジン用と数種類の手袋が要されるのもれっきとした理由がある。これを正しく使わない場合、戦闘機はいとも簡単に壊れてしまう。」
だがクヌートフ氏は、F35Aの最大の問題はソフトウェアにあるとしている。生じた不具合からみて、このソフトウェアはWindows10のように常に変化している。
「いくつかのケースではF35Aのコンピューターソフトはニューロネットのように機能し、情報の収集、読み込みを行ってしまう。がこれは戦闘機には極めて尋常ではない。なぜなら通常、これに従事するのは偵察機であり、戦闘機ではないからだ。複雑なコンピューター機能が不具合を引き起こす可能性は十分ある。いずれにせよ、民間航空で起きたボーイング737の事故原因のひとつはまさに、操縦システムがあまりにも『賢すぎた』からだと言われている。」
クヌートフ氏は、F35Aはこうした短所があることから戦闘機というよりはむしろ軍人用の「高価な玩具」になり下がっていると断言する。製造に巨額の資金が要された以上、米国としてはこのモデルを時々リニューアルし、最大限多くの国に売りつけることで、生産にかかった費用を部分的でも補填せざるをえないのだ。
NATO内の米国の同盟国の中には、様々な理由をつけてF35Aの購入拒否または購入台数の削減を宣言する国が次第に増えている。そうした国の中にはイタリア、ドイツ、英国も含まれている。
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