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午前10時、天皇陛下は平安時代から儀式の装束とされる「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包み、「退位の礼」を行うことを「宮中三殿」で祖先や神々にお伝えする。「宮中三殿」の中央にある賢所(かしこどころ)には天照大神が祀られている。そして午後5時には皇后さまとともに退位の儀式「退位礼正殿の儀」に臨まれる。
最後に退位の儀式が執り行われたのは江戸時代後期で、光格天皇の時代にさかのぼる。202年ぶりとなる退位の儀式は皇居・宮殿の「松の間」で執り行われる。この中で天皇陛下は日本国民に最後の挨拶を述べられる予定だ。
儀式後、天皇陛下は皇后さまとともに皇族方や宮内庁の職員などから挨拶を受ける。天皇陛下は日付が変わると同時に30年にわたって続いた象徴天皇としての役目を終えられ、令和の時代が幕を開ける。
退位の儀式には、皇族方のほか、政府関係者や地方自治体の代表など、およそ300人が参列する。