ボーイング社 737MAXの墜落原因についてコメント

ボーイング社は737MAXの全機にDisagree Alertの安全装置が搭載されていることを発表した。この装置は迎角(AoA)の異常をパイロットに伝えるシステムだ。ボーイング社の広報部が伝えた。
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すでに米国のウォール・ストリート・ジャーナルが報道した通り、ボーイング社は迎角(AoA)の異常をパイロットに伝えるDisagree Alertの安全装置を737MAX以前の機体に標準搭載していたものの、安全装置の設定をオフにしていたことを運行する航空会社には伝えていなかった。

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MAXの最新モデルでこの安全装置はオプション選択の装置になっている。さらに、こうした情報は2018年11月にライオン航空機の墜落事故が発生してから公開された。機体操作のガイドラインが実際の操作方法とは一致していないことを米国のサウスウエスト航空が告発したことも情報公開の後押しになった。そこでFAA(米国連邦航空局)の調査チームはボーイング最新モデルの運航禁止を検討したが、まもなく検討は中止された。

ボーイング社はMAXシリーズにこの安全装置を搭載し、その装置をオンにしていたことを明らかにした。ただし、この安全装置は全機で機能するものの、迎角のインジケーター(ただし、このインジケーターはオプション機能)と連動しているため、一部の機体でしか安全装置の設定がオンになっていなかったという。つまり、運航する航空会社が迎角のインジケーターを使用しない場合、安全装置も作動しない仕組みになっていた。

このシステム・エラーをクリアすれば、安全面において737MAXをしのぐ機体はない、とボーイング社は伝えている。

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