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2012年春、欧州宇宙機関(ESA)とロスコスモスは「エクソマーズ」プログラムの共同実現に合意した。
プロジェクトはトレース・ガス・オービター(TGO)と、ロシアの装置の横に搭載された火星探査車「ロザリンド・フランクリン」の2部構成となっている。
火星探査車の課題は着陸した場所付近の地質調査と生命の痕跡を探ること。
2016年3月に最初の装置がロシアのプロトンMロケットを使って火星へと打ち上げられており、続いては2021年をめどに「カザチョク」を使って火星の表面に着陸することになっている。
着陸プラットフォームの部材のひとつとなるのがチェコの専門家らの作った「MAIGRET」。
「MAIGRET」自体が高感度マイクとなっており、火星の稲妻が実在する場合、それによって生じる大音響を拾う。
「MAIGRET」の有用性をテストするため、科学者らは初の独自のコンサートを火星の表面で行う。コンサートでは短いメロディーがいくつか演奏され、「MAIGRET]のメモリー・ブロックに録音されることになっている。
火星に送る音源のコンクールにはグローバルネットのユーザーであれば誰でも参加が可能。音源をチョイスする特設のコンクール用サイトを開き、自分の音源を送信することができる。