諸民族を団結する記憶 日本で「不滅の連隊」運動行われる

戦勝記念日を目前に控えた5月6日、日本の数都市で「不滅の連隊」運動が開催された。今年はロシア人に加え、ベラルーシ、カザフスタン、アゼルバイジャン、イスラエル、日本国籍の人びとが参加した。スプートニク特派員は現地に訪れた。
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2012年、ロシア・トムスクで生まれた「不滅の連隊」運動は7年で全世界の人びとに愛されるようになった。ロシア国内外で戦勝記念日の前日、数千人の人びとが大祖国戦争で戦った親族の肖像写真を手に記念日の行進に参加した。こうして、現世代の人々はファシズムに対抗して戦った先祖の記憶と功績に敬意を表す。

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東京では在日ロシア企業家交流会議が3年続けてロシア大使館の敷地内で「不滅の連隊」を組織した。今年の参加者は200人を超えた。

ロシアのミハイル・ガルジン駐日大使は「今日、私たちは、私たち諸国の生活と発展の権利を侵害した『茶色のペスト(編注:ファシズム)』との戦いで命を落とした人びとの記憶を称えます。私たちは共にあり、私たちはこの共通の記憶によって団結しています。それは私たち、諸国の代表者、様々な世代の代表者を団結させます」と指摘した。

「不滅の連隊」は確かに、ロシア人、カザフ人、ブリヤート人、ベラルーシ人、ユダヤ人、アゼルバイジャン人、日本人と様々な人種を団結させた。祖先の肖像写真を持ち、ベラルーシとイスラエルの大使、カザフスタンとアゼルバイジャン大使館の代表が行進した。

大使館敷地内では1日中、学校の合唱団「ロシヤンカ」と歌手のアンドレイ・チェカエフさん、ナデジュダ・ユジャコワさんによる戦時歌曲と詩が鳴り響いた。日本の有名な歌手、ニキータ山下さんも参加し、戦時歌曲をいくつか歌った。ニキータ山下さんはスプートニク特派員のインタビューに応じた。

「戦争に関する曲で私のお気に入りはおそらく、『鶴(Журавли)』です。終戦時、私はハルビンに住んでいました。町に赤軍がやってきたとき、私は6歳か7歳でした。家にはスターリングラードを通ってベルリンまで行った大佐が住んでいました。その後、彼は関東軍との戦いに送られました。私たちのところで戦争は6月も、8月も続いたので、その年、私は5月9日が一体何か想像できませんでした。ですがその後、グループ『ロイヤルナイツ』とともにソ連で公演するようになり、私たちは曲『戦勝記念日(День победы)』を演奏するようになりました。だからこの日は、私たちにとっても非常に近しいものです」

5月6日、「不滅の連隊」は大阪でも開かれた。11日には札幌のロシア総領事館敷地内でも行われる。在新潟ロシア連邦総領事館では写真展覧会「不滅の連隊」が開かれている。

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