欧州委員会による「ノルド・ストリーム2」中止の危険度 メルケル首相はこう見る

ドイツのメルケル首相は15日、パイプライン「ノルド・ストリーム2」について、新たなEUガス指令が採択されたものの、欧州委員会は同パイプラインの建設を中止させることはできないと述べた。ハンデルスブラット紙が報じた。
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メルケル首相は「プロジェクトはほぼ完全に承認されている。新ガス指令は欧州委員会にノルド・ストリーム2の実現に異議申し立てをするより多くの可能性を与える。だが同指令がプロジェクトを阻止することはない」と強調した。

またメルケル氏は、「ノルド・ストリーム2」建設における「キーポイント」はウクライナだと指摘し、新たなガスパイプラインができても、ウクライナはガスのトランジット国であり続けるべきだとの考えを示した。

「ノルド・ストリーム1」はロシアとドイツを結ぶ、バルト海の底を通るガスパイプラインで、2011年から稼働している。最大輸送量は、年間550億立法メートル。これは原子力発電所14基または石炭火力発電所50基の発電量に相当する。しかし、この供給量はヨーロッパで増大するエネルギー需要を満たすには少ないと判明。2018年に同等の輸送量を持つ「ノルド・ストリーム2」の建設が始まり、2019年末までに操業開始を予定している。

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