ロシア版音楽オーディション番組「ザ・ヴォイス」でボットによる不正疑惑 投票結果取り消しに

露テレビ局「チャンネル1」の大人気音楽オーディション番組『ザ・ヴォイス。子ども(Голос.Дети)』が、投票での不正疑惑を受け、4月26日放送回の結果を取り消した。
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当初の投票結果では、ロシアの人気歌手、アルスーの娘でもあるミケラ・アブラモワさん(11)が優勝していた。一方、モニタリング企業「Group-IB」が、300件の電話番号で登録したボットにより8千を超える票がショートメッセージサービス(SMS)でアブラモワさんに投票されるなど、不正疑惑を報告。

アブラモワさんと2位のエルジャン・マクシム候補者の票差は、8万票だった。

「チャンネル1」は今回の事態に対し「『ザ・ヴォイス。子ども』シーズン6で起きたことは、何者かが視聴者の選択を操ろうとした最初で最後の事態になるべきだ」と声明を出した。

これを受け、SNSで怒りの声が噴出。ロシア社会で広く議論されている。

​「ザ・ヴォイス」は全世界で人気のフォーマットの音楽オーディション番組。67カ国で100を超える同形式の番組が存在する。多くの国で成人が歌の技術を競い、段階的に絞り込まれる通常の「ザ・ヴォイス」に加え、子ども、そして高齢者が歌を競うオーディションが存在する。決勝戦では、視聴者によるSNSの投票結果で優勝者が決まる。

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