米空軍無人機、黒海の露国境上空付近で5時間の夜間偵察

米空軍の無人偵察機RQ4Bグローバルホークが17日にかけての深夜、ロシアのクリミア半島とクラスノダール地方付近の上空で、5時間にわたる偵察飛行を行った。西側の複数の航空情報源によるモニタリングデータから明らかになった。
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それによると、「10-2043」の機体記号をつけ「FORTE10」のコールサインを使用するRQ4Bが、イタリアのシチリア島にあるシゴネラ空軍基地から飛び立ち、モスクワ時間の16日午後11時15分(日本時間の17日午前5時15分)から17日の夜明けまで、5時間にわたりロシアの黒海沿岸地帯に沿って飛行したという。

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RQ4Bは、敵国領土の奥深く数百キロの距離まで偵察できる性能を持つ。今回のRQ4Bは、時折ロシアの沿岸上空まで35~45キロの距離に近づきながら、黒海の公海上空の高度1万5千メートルを飛行。

モニタリングを行っている複数の情報源によると、黒海に面するロシア国境付近の上空において、米無人機によるこれほど長時間にわたる夜間飛行が記録されたのは今回が初めてだという。

16日には、今回と同じ機体が約4時間にわたって、ウクライナ東部ドンバス地方の停戦ラインに沿って偵察飛行を行っていた。

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