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エクストリームスポーツ愛好者でルーファー(高層ビルの屋上などでパフォーマンスを自撮りする人)だった呉さんは2017年11月、中国・長沙市の62階建てビルの屋上でパフォーマンスを自撮りしていた際、転落して死亡した。
呉さんは生前、ライブストリーミング配信を217回行い、これにより5万5千元(約87万5千円)近くの収入を得ていた。配信された動画が気に入った場合、視聴者は呉さんに仮想通貨で金銭を支払う仕組みだった。地元メディアは以前、呉さんについて、貧困にあえぐ家族のために生活費を稼ぐとともに母親の医療費を支払おうと努めていたと報じていた。
悲劇的な事故の後、呉さんの母親は花椒直播を相手取り、事故時のような高度に危険な動画の配信をユーザーに許可する前に動画を検証する適切な規則を同社が欠いており、過失罪にあたるとして訴訟を起こした。
北京インターネット裁判所は今回、配信サービス提供者はユーザーのために一定の安全を保証する義務を負っており、コンテンツの検証や削除、遮断といった対策を実行しなければならないと指摘している。
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