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法律案などを掲載している公式ウェブサイトで公表された文書では「当該期間には、宇宙機器の打ち上げ失敗が11回発生した。ロシアにもたらされた損失額は350億ルーブル超となっている。一方で保険により、ほぼ200億ルーブル(約338億円)が補償された」と述べられている。
同時に、保険をかけられていなかった打ち上げの失敗も、この期間に何回か起きている。同文書では「これらの事故の結果、国営企業『ロスコスモス』に105億ルーブル超の損失がもたらされた」としている。現時点では、これらの損失を補償するための財源がどこから捻出されるのか決まっていない。
測位衛星「グロナスM」3基を搭載した「プロトンM」ロケットの2013年の事故1回だけで、50億ルーブル(約85億円)の損失につながった。同文書では「この打ち上げは保険をかけられておらず、損失の補償財源は現在まで決定されていない」としている。
2010~18年全体では、連邦予算によって製造資金が賄われた衛星80基超の打ち上げについて、補助金制度を用いた保険がかけられていた。これらの人工衛星の保険には、およそ1875億ルーブル(約3171億円)が費やされたという。
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