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ラムシュタインはいつもの挑発的な手法で植民地主義のテーマを追っている。
ラムシュタインのメンバーが乗ったゴムボートが先住民の暮らす島に到着する。これが、同じような方法で欧州の岸を目指す移民に言及したものであることは明白だ。
島では白人の男性たちが狩りをしたり、お酒を飲んだり、踊ったり、先住民に音楽や絵を描くことを教えたり、セックスをしている。
ボーカルのティル・リンデマンが首に十字架をさげ、聖書を読んで聞かせているかのような場面もある。また別の場面では、リンデマンが美しい浅黒い肌の女性を描いているが、出来上がったのは「ブラックフェイス」を彷彿させる絵だった。
なおリンデマンは歌の繰り返しの部分で、ロシア語、英語、フランス語の3か国語で愛を告白している。
先に、「ラムシュタイン」の新曲「Deutschland」のミュージックビデオが、ドイツで激しく批判された。ビデオの中でアーティストらは、ナチス強制収容所の絞首台に立つ収容者の役を演じている。