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録画は2017年7月、ちょうどオーストリアの議会選挙まであと3カ月という時期に、イビサの別荘で隠し撮りされた。ビデオには、この女性がシュトラーヒェ副首相に対し、ビジネス上の援助と引き換えに議会選挙での財政支援を持ちかける様子が記録されている。
シュトラーヒェ副首相自身は、ビデオの女性は、ロシア連邦ではなくラトビア国籍だったと主張した。同副首相によると、彼はこの女性と会ったのは一度だけで、その際は酩酊状態にあった。また、シュトラーヒェ副首相は、彼女からいかなる財政援助も受けなかったと強調している。
その後、オーストリア紙「クローネ・ツァイトゥ」は消息筋からの情報を引用し、シュトラーヒェ副首相と会った「ロシアの新興財閥の姪」は実はボスニア国籍の女子大生だったと報じた。
このボスニア人女性は、ロシア語を自由に話すことができるという。
この役には、シュトラーヒェ副首相の好みのタイプの女学生がキャスティングされることとなった。彼女は1晩で7千ユーロを受け取った。
動画制作費用は試算で総額40万ユーロ。制作者らはオーストリアの政治家やビジネスマンに、この動画の購入を促したが、拒否された。その結果、マスコミに公表するため、あるドイツ企業が匿名で60万ユーロでこの動画を購入した。クローネ・ツァイトゥ紙によれば、オーストリアの諜報機関は、このスキャンダルビデオが存在するという情報をつかんでいたものの、公表前に入手することができなかったという。
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