スペインのブロガー 悪ふざけで懲役 歯磨き粉入りクッキーをホームレスに

バルセロナの裁判所は、ユーチューブでの悪ふざけに対する罪として、ブロガーのReSet(本名カングア・レン)に、15ヶ月の懲役と2万ユーロ(約243万円)の罰金を求刑した。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。
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ReSetは2017年、ユーチューブの自身のチャンネルで、バルセロナのホームレスにオレオのビスケットを与える動画を公開した。しかし、ビスケットに挟まっていたのは、クリームではなく、歯磨き粉だった。

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この動画の撮影は、ReSetの120万人のフォロワーの中の1人の依頼に基づいて行われた。

裁判所は、ホームレスの道徳的不可侵性を侵害したとしてReSetを有罪とし、ユーチューブの「レン」チャンネルと彼のSNSを5年間閉鎖することを決定した。この記事が書かれている時点では、ReSetのチャネルはまだ視聴可能。

「ニューヨーク・タイムズ」紙によれば、実際にこの期間、ブロガーが投獄される可能性はないという。スペインの法律では、非暴力的犯罪ではじめて有罪判決を受けた場合、通常は最高2年まで条件付きで変更される。

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ReSetの動画は、SNSで大きな反響を呼んだのと同時に、批判の声も上がった。そのため、彼は再びホームレスを訪ね、20ユーロ(約2500円)を差し出すという動画に変えた。ReSetは被害者の娘に対し、訴訟を起こさないようにお願いし、その代わりに300ユーロ(約3万6千円)を支払うと申し出た。

 ReSetは、動画は悪い冗談だったが、自分は訂正を試みたと弁明した。また彼は、「私はショーのために事件を起すが、それは不健全なことのほうが一般にはうけるからだ」と語っている。裁判官は判決で、他のビデオでもReSetは、無防備の被害者に対し酷い行いをしたと強調した。

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